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| cargo runコマンド(設定ファイルをJSON形式で出力し、パース結果、型の検証結果を表示) |
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cargo run outputコマンド(設定ファイルを元に、空の型定義ファイル output.txt を作成) |
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| linux-conf-parserコマンド (cargo runと機能は同じ、バイナリで実行) |
このRustプログラムは、sysctl.conf形式の設定ファイルを解析し、ネストされたキーと値のペアをFxHashMapに格納するパーサです。指定されたディレクトリを再帰的に探索し、.confファイルを読み込んで解析します。コメント行や空行を無視し、特定のエラーハンドリングにも対応しています。
型定義ファイルを作成し、型定義を行うとそれに基づき設定ファイルのキーと値の型を検証することが可能です。設定ファイルの内容が期待されるデータ型と一致しているかを確認し、不正な値が含まれている場合にはエラーメッセージを表示します。
- キーと値のペアを解析: 設定ファイル内の
key=value形式の行を解析し、FxHashMapに格納します。 - コメント行や空行を無視:
#や;で始まるコメント行や空行は無視されます。 - 再帰的にディレクトリ内の
.confファイルを解析: 指定されたディレクトリ内の.confファイルを再帰的に読み込みます。 - 型定義ファイルの作成と検証: 空の型定義ファイルを生成し、設定ファイルの各キーと値の型を定義します(各設定項目のstring型 String, int型 i64, bool型 bool, float型 f64を指定します)。定義された型に基づいて、設定ファイルの内容が正しいかどうかをチェック。
型定義ファイルの作成例
例:schema.txt
log.file -> string
net.ipv4.tcp_syncookies -> int
debug -> bool
net.ipv4.tcp_rmem -> floatこのプログラムは、開発用と本番システム用で異なるディレクトリ構成を使用します。開発環境では、あらかじめ用意された仮想的なディレクトリ構造を使用して動作します。以下は、開発用に仮想的に設定されているディレクトリとファイル構成の説明です。
開発用には、test_config/以下に以下のディレクトリ構造が設定されています。この構造内で.confファイルを読み込み、システム設定を模擬的に処理します。
test_config/
├── etc/
│ ├── sysctl.conf
│ └── sysctl.d/
├── lib/
│ └── sysctl.d/
├── run/
│ └── sysctl.d/
├── usr/
│ ├── lib/
│ │ └── sysctl.d/
│ └── local/
│ └── lib/
│ └── sysctl.d/
この仮想的なディレクトリ構成をもとに、各ディレクトリに.confファイルが存在する想定で動作し、再帰的にそれらのファイルを読み込んで設定を処理します。
本番システム用では、実際のシステムディレクトリである/etc/や/usr/lib/などが使用されます。仮想ディレクトリではなく、システム上の実際のディレクトリを対象とするため、ファイルパスやアクセス権などの設定にも注意が必要です。
/
├── etc/
│ ├── sysctl.conf
│ └── sysctl.d/
├── lib/
│ └── sysctl.d/
├── run/
│ └── sysctl.d/
├── usr/
│ ├── lib/
│ │ └── sysctl.d/
│ └── local/
│ └── lib/
│ └── sysctl.d/
本番システム用のコードは、ルートディレクトリにある実際のシステムファイルを処理するように記述されています。
git clone https://github.com/eternaleight/linux-conf-parser設定ファイルは次の形式で記述します:
# コメント行
key1=value1
key2.subkey=value2
key3.subkey1.subkey2=value3
; こちらもコメント行#や;で始まる行はコメントとして無視されます。key=value形式の行はキーと値として解析されます。ドット(.)で区切られたキーは、JSON形式の出力時に階層的に表示されます。
以下のコマンドでプログラムを実行します。
cargo run実行すると、指定されたtest_configディレクトリ内のすべての.confファイルが再帰的に処理され、それぞれのファイルごとに以下のような形式で出力されます。
File: "test_config/example1.conf"
{
"debug": "true",
"endpoint": "localhost:3000",
"log": {
"file": "/var/log/console.log"
}
}
バイナリとしてインストールした linux-conf-parser コマンドを使用して、同様の処理を実行できます。バイナリは、事前に次のコマンドを使用してグローバルにインストールする必要があります。
このコマンドは、自動的にビルドプロセス(cargo build --release)も含まれるため、別途 cargo build --release を実行する必要はありません。
cargo install --path .インストールが完了したら、以下のコマンドでプログラムを実行します。
linux-conf-parserコード変更などをした場合は、再度このコマンドを入力してコンパイル。
cargo install --path .開発環境向けのコードでは、以下のディレクトリリストが定義されています。このプログラムは、これらのディレクトリ内にある.confファイルを再帰的に読み込みます。
let directories = [
"test_config/etc/sysctl.d",
"test_config/run/sysctl.d",
"test_config/usr/local/lib/sysctl.d",
"test_config/usr/lib/sysctl.d",
"test_config/lib/sysctl.d",
"test_config/etc",
"test_config"
];このリストを変更することで、読み込みたいディレクトリを追加・削除できます。
本番システムでの使用に向けて、以下のディレクトリリストを使用します。本番環境では、実際のシステムディレクトリを対象とするため、開発時とは異なるパスが指定されています。
let directories = [
"/etc/sysctl.d",
"/run/sysctl.d",
"/usr/local/lib/sysctl.d",
"/usr/lib/sysctl.d",
"/lib/sysctl.d",
];本番システムでこのプログラムを使用する場合、以下の手順に従ってください。
-
開発用コードをコメントアウトし、本番システム用のコードを有効にする
現在、ソースコード内に開発用と本番用のコードが共存しています。実際に本番システムで動作させる際は、開発用のコードをコメントアウトし、以下の部分を本番システム用ディレクトリに入れ替えて使用してください。// main.rs // 開発用コードをコメントアウト // mod core; // mod utils; ... // 本番想定ディレクトリ fn main() -> io::Result<()> { // 再帰的に探索するディレクトリ let directories = [ "/etc/sysctl.d", "/run/sysctl.d", "/usr/local/lib/sysctl.d", "/usr/lib/sysctl.d", "/lib/sysctl.d", ]; ... }
-
本番システムでの動作確認
上記の変更を行った後、本番システムに適したディレクトリ構造と設定ファイルを確認し、プログラムを実行してください。
-
cargo run outputを実行し、空の型定義ファイルoutput.txtを作成します。cargo run outputこのコマンドは、システムの設定に基づいて空の型定義ファイルを生成します。次の手順でこのファイルを型定義ファイルとして使用します。
-
output.txtをschema.txtに名前を変更します。このファイルは、型定義ファイルとして使用されます。schema.txtで型の定義を行って下さい。mv output.txt schema.txt
-
型定義ファイル(
schema.txt)を使って、システムの.confファイルの設定を検証し、JSON形式で出力します。以下のコマンドを実行してください。cargo run
- 動作: このコマンドは、
.confファイルを解析し、型定義ファイルに基づいて設定の正当性を検証します。 - 出力: 設定ファイルの内容をJSON形式で表示し、型が不一致の場合はエラーメッセージが表示されます。
# 空の型定義ファイルを生成
cargo run output
# output.txtをschema.txtに名前変更を変更して、schema.txtで型の定義を行う
mv output.txt schema.txt
# .confファイルの設定をJSON 形式で出力し、型の検証結果も表示
cargo run
## 使用方法
型定義ファイルは次の形式で記述します
例:schema.txt
log.file -> string
endpoint -> string
net.ipv4.tcp_syncookies -> int
kernel.modprobe ->string
debug -> bool
kernel.sysrq -> int
log.name -> string
kernel.domainname -> string
net.ipv4.tcp_rmem -> int
kernel.panic -> string
vm.swappiness -> int
fs.file-max -> intexample1.conf
endpoint = localhost:3000
debug = 1234 ← bool型に文字列を入れている
log.file = /var/log/console.log
99-example.conf
kernel.sysrq = '`'`.|¥/;""?'` ← int型に文字列を入れている
20-extra.conf
net.ipv4.tcp_rmem = asdf ← int型に文字列を入れている
10-custom.conf
vm.swappiness = 10.1 ← int型に浮動小数点数を入れている
fs.file-max = 100000以下のように表示されます
Error: キー 'debug' の値 '1234' の型が一致しません。期待される型は 'bool'
Error: キー 'kernel.sysrq' の値 '`'`.|¥/;""?`' の型が一致しません。期待される型は 'int'
Error: キー 'net.ipv4.tcp_rmem' の値 'asdf' の型が一致しません。期待される型は 'float'
Error: キー 'vm.swappiness' の値 '10.1' の型が一致しません。期待される型は 'int'
設定ファイルのパース中にエラーが発生しました: 設定ファイルにエラーがあります。または、スキーマ(schema.txt)の定義でこのように定義されていない型を入力すると
例:schema.txt
log.file -> #空文字
endpoint -> asdf
vm.swappiness ->'string' #クォートで囲む
以下のように表示されます
Error: キー 'log.file' のスキーマ型 '' はサポートされていません。
Error: キー 'endpoint' のスキーマ型 'asdf' はサポートされていません。
Error: キー 'vm.swappiness' のスキーマ型 ''string'' はサポートされていません。このテストでは、value.too.long に4096文字を超える値が含まれる設定ファイルを読み込んだ際に、プログラムが正しくエラーメッセージを出力して終了することを確認します。
まず、以下のコマンドを実行して、4096文字を超える設定ファイル を自動生成します。
sh sh.shこのスクリプトを実行すると、test_config ディレクトリ内に long_value_test.conf というファイルが作成されます。このファイルには、value.too.long キーに対して4096文字を超える値が含まれています。
次に、以下のコマンドでプログラムを実行します。
cargo runプログラムが long_value_test.conf を読み込むと、4096文字を超える値が検出されるため、エラーメッセージが表示されます。出力は以下のようになります。
File: "test_config/long_value_test.conf"
thread 'main' panicked at src/main.rs:35:17:
Error: キー 'value.too.long' の値が4096文字を超えています。👀
note: run with `RUST_BACKTRACE=1` environment variable to display a backtraceプログラムはこのエラーを検知すると、適切に終了します。これにより、長すぎる値が設定ファイルに含まれている場合、プログラムが異常な挙動を防ぎ、適切にエラーメッセージを出力して終了することを確認できます。
test_config/example1.confファイル:
endpoint = localhost:3000
debug = true
log.file = /var/log/console.logFile: "test_config/example1.conf"
{
"debug": "true",
"endpoint": "localhost:3000",
"log": {
"file": "/var/log/console.log"
}
}test_config/example2.confファイル:
endpoint = localhost:3000
# debug = true
log.file = /var/log/console.log
log.name = default.logFile: "test_config/example2.conf"
{
"endpoint": "localhost:3000",
"log": {
"file": "/var/log/console.log",
"name": "default.log"
}
}このプログラムには、複数のテストが用意されています。各テストでは、sysctl.conf形式の設定ファイルを解析し、特定のケースに対応した動作を確認しています。テストは、特定のエラーハンドリングやファイルの正しい解析が行われているかを確認するためのものです。
-
cargo testコマンドを使用
テストはcargo testコマンドで実行します。テスト用に定義された関数が順次実行され、結果が表示されます。# テストを逐次実行したいのでこのコマンドで実行する cargo test -- --test-threads=1
cargo test:
- RustのビルドシステムであるCargoを使用して、プロジェクト内の全てのテストを実行するコマンドです。
cargo testを実行すると、テスト対象の関数が実行され、結果が表示されます。
--:
cargo testコマンドに渡すオプションと、テストランナー(Rustのテスト実行エンジン)に渡すオプションを区別するための区切りです。これにより、後ろに続くオプションはテストランナーに渡されます。
--test-threads=1:
- これはテストランナーに渡されるオプションで、テストを実行するスレッドの数を指定します。この例では、
1つのスレッドを指定しているため、テストは並列に実行されず、順次実行されます。
Rustのテストランナーは複数のスレッドを使用して並列にテストを実行しますが、--test-threads=1 を指定することで、全てのテストを1つのスレッドで順次実行します。
- テストが並列実行されると、データ競合やリソースの共有によって問題が発生する場合。
- テストの実行順序が重要な場合。
- 並行実行によってデバッグが難しくなる問題を回避したい場合。
- 各テストの動作
テスト関数は、設定ファイルの内容に応じて、エラー処理や正常処理をテストします。以下で、各テストケースの概要を説明します。
- 概要: 存在しないファイルを開こうとした場合のエラーハンドリングを確認します。
- 期待結果: 存在しないファイルにアクセスすると、
std::io::ErrorKind::NotFoundエラーが返されることを確認します。
#[test]
fn test_non_existent_file() {
let file_path: &Path = Path::new("non_existent.conf");
let result: Result<FxHashMap<String, String>, Error> = parse_conf_to_map(file_path);
assert!(result.is_err());
if let Err(e) = result {
assert_eq!(e.kind(), std::io::ErrorKind::NotFound);
}
}- 概要: 設定ファイルの値が4096文字を超えた場合に、プログラムがパニックを発生させることを確認します。このテストは、システムの安全性を保持するために、特定の長さを超える設定値に対して厳格な制限を施すことの重要性を強調します。
- 期待結果:
should_panic属性を使用して、設定値が4096文字を超えるときにプログラムがパニックすることを確認します。このパニックは、設定値が長すぎるために予期せず起こる状態を模倣し、適切なエラー処理とシステムの安全性を保証します。
#[test]
#[should_panic(expected = "値が4096文字を超えています")]
fn test_value_too_long() {
let long_value: String = "A".repeat(MAX_VALUE_LENGTH + 1);
let content: String = format!("long.key = {}", long_value);
let file_path: PathBuf = setup_test_file("long_value.conf", &content);
// この関数呼び出しは panic を引き起こすことが期待されている
let _ = parse_conf_to_map(&file_path);
cleanup_test_files();
}- 概要: 正常な設定ファイルを読み込み、内容が正しくパースされているかを確認します。
- 期待結果: 設定ファイル内のキーと値が正しく
FxHashMapに格納されていることを確認します。
#[test]
fn test_valid_conf_file() {
let content: &str = "net.ipv4.tcp_syncookies = 1\nfs.file-max = 2097152";
let file_path: PathBuf = setup_test_file("valid.conf", content);
let result: Result<FxHashMap<String, String>, Error> = parse_conf_to_map(&file_path);
assert!(result.is_ok(), "設定ファイルのパースに失敗しました");
let map: FxHashMap<String, String> = result.unwrap();
// マップ全体を表示して、デバッグしやすくする
println!("{:?}", map);
assert_eq!(
map.get("net.ipv4.tcp_syncookies")
.expect("tcp_syncookies が存在しません"),
"1"
);
assert_eq!(
map.get("fs.file-max").expect("file-max が存在しません"),
"2097152"
);
cleanup_test_files();
}- 概要: 再帰的にディレクトリを探索し、
sysctl設定ファイルを正しく読み込んでパースするかを確認するテストです。複数のディレクトリ内に保存された設定ファイルを読み込み、それぞれの設定項目がスキーマに基づいて適切に処理されるかどうかを検証します。 - 期待結果: 各
sysctl設定ファイルが再帰的にディレクトリ内から正しく読み込まれ、パースされた結果がFxHashMapに期待通りに格納されること。また、スキーマに基づいた検証が成功し、エラーなく結果が返されること。
/// 再帰的なディレクトリ読み込みのテスト
#[test]
fn test_parse_all_conf_files() -> Result<(), Box<dyn std::error::Error>> {
let content1: &str = "net.ipv4.tcp_syncookies = 1";
let content2: &str = "fs.file-max = 2097152";
// ファイルをセットアップ
setup_test_file("dir1/test1.conf", content1);
setup_test_file("dir1/subdir/test2.conf", content2);
// 再帰的にディレクトリを探索してパースする
let directories: [&str; 1] = ["test_data/dir1"];
// スキーマファイルを読み込む
let schema_path: &Path = Path::new("schema.txt");
let schema: FxHashMap<String, String> = schema::load_schema(schema_path)?;
let mut result_map: FxHashMap<String, String> = FxHashMap::default();
let result: Result<(), Error> = parse_all_conf_files(&directories, &schema, &mut result_map);
// パース結果をデバッグ表示
println!("パース結果: {:?}", result_map);
// パースが成功したことを確認
assert!(result.is_ok(), ".confファイルのパースに失敗しました");
// パース結果の検証
assert_eq!(
result_map.get("net.ipv4.tcp_syncookies"),
Some(&"1".to_string())
);
assert_eq!(result_map.get("fs.file-max"), Some(&"2097152".to_string()));
// テスト後のクリーンアップ
cleanup_test_files();
Ok(())
}- 概要: 正常なスキーマファイルを読み込み、その内容が正しく解析されているかを確認するテストです。スキーマの各項目が期待通りのデータ型と対応しているかを検証します。
- 期待結果: スキーマが正しくロードされ、各キーに対応する型(
string、int、bool、float)がFxHashMapに格納されていることを確認します。
#[test]
fn test_load_valid_schema() {
let schema_content: &str = r#"
key1 -> string
key2 -> int
key3 -> bool
key4 -> float
"#;
let schema_path: PathBuf = setup_test_schema("valid_schema.txt", schema_content);
let result: Result<FxHashMap<String, String>, Error> = load_schema(&schema_path);
assert!(result.is_ok(), "スキーマファイルの読み込みに失敗しました");
let schema = result.unwrap();
assert_eq!(schema.get("key1").unwrap(), "string");
assert_eq!(schema.get("key2").unwrap(), "int");
assert_eq!(schema.get("key3").unwrap(), "bool");
assert_eq!(schema.get("key4").unwrap(), "float");
cleanup_test_files();
}- 概要: 不正な形式を含むスキーマファイルを読み込み、エラーハンドリングが適切に行われるかを確認するテストです。不正な行があっても、残りのスキーマ項目が正しくロードされるかを検証します。
- 期待結果: スキーマファイル内の不正な行は無視され、他の正しい行が正しくパースされること。
#[test]
fn test_load_invalid_schema() {
let schema_content: &str = r#"
key1 -> string
invalid_format_line
key2 -> int
key3 -> float
"#;
let schema_path: PathBuf = setup_test_schema("invalid_schema.txt", schema_content);
let result: Result<FxHashMap<String, String>, Error> = load_schema(&schema_path);
// エラーメッセージが適切に表示され、結果がエラーになることを確認
assert!(result.is_ok(), "不正な形式の行を無視しなければなりません");
let schema: FxHashMap<String, String> = result.unwrap();
assert_eq!(schema.get("key1").unwrap(), "string");
assert_eq!(schema.get("key2").unwrap(), "int");
assert_eq!(schema.get("key3").unwrap(), "float");
cleanup_test_files();
}- 概要: 浮動小数点数を含む設定ファイルの内容が、スキーマに基づいて正しく検証されるかを確認するテストです。複数の異なるデータ型がスキーマに対して適切に処理されるかを検証します。
- 期待結果: 各設定項目(
string、int、bool、float)がスキーマに基づいて正しく検証され、エラーが発生しないこと。
#[test]
fn test_validate_against_valid_schema_with_float() {
let mut test_config: FxHashMap<String, String> = FxHashMap::default();
test_config.insert("key1".to_string(), "value".to_string()); // 正しい string
test_config.insert("key2".to_string(), "42".to_string()); // 正しい int
test_config.insert("key3".to_string(), "true".to_string()); // 正しい bool
test_config.insert("key4".to_string(), "3.14".to_string()); // 正しい float
let mut schema: FxHashMap<String, String> = FxHashMap::default();
schema.insert("key1".to_string(), "string".to_string());
schema.insert("key2".to_string(), "int".to_string());
schema.insert("key3".to_string(), "bool".to_string());
schema.insert("key4".to_string(), "float".to_string());
let result: Result<(), String> = validate_against_schema(&test_config, &schema);
assert!(result.is_ok(), "検証に成功する必要があります");
}- 概要: スキーマには定義されていない余分なキーが設定ファイルに含まれている場合、そのキーが適切に検出されるかを確認するテストです。余分なキーがエラーとして扱われるかを検証します。
- 期待結果: スキーマに存在しないキーが検出され、エラーメッセージが返されること。
#[test]
fn test_validate_with_extra_key() {
let mut test_config: FxHashMap<String, String> = FxHashMap::default();
test_config.insert("key1".to_string(), "value".to_string());
test_config.insert("extra_key".to_string(), "value".to_string()); // スキーマに存在しないキー
let mut schema: FxHashMap<String, String> = FxHashMap::default();
schema.insert("key1".to_string(), "string".to_string());
let result: Result<(), String> = validate_against_schema(&test_config, &schema);
assert!(result.is_err(), "検証は失敗する必要があります");
let errors: String = result.unwrap_err();
assert!(errors.contains("キー 'extra_key' はスキーマに存在しません"));
}- 概要: 無効なデータ型が複数含まれている設定ファイルが、スキーマに基づいて正しくエラーハンドリングされるかを確認するテストです。各項目がスキーマに準拠していない場合、適切なエラーメッセージが返されるかを検証します。
- 期待結果: 無効なデータ型に対して適切なエラーメッセージが表示され、検証が失敗すること。
#[test]
fn test_validate_mixed_invalid_types() {
let mut test_config: FxHashMap<String, String> = FxHashMap::default();
// 全て不正な値にする
test_config.insert("key1".to_string(), "3.14".to_string()); // 不正な string (float が入っている)
test_config.insert("key2".to_string(), "value".to_string()); // 不正な int (string が入っている)
test_config.insert("key3".to_string(), "3.14".to_string()); // 不正な int (float が入っている)
test_config.insert("key4".to_string(), "123".to_string()); // 不正な bool (int が入っている)
test_config.insert("key5".to_string(), "value".to_string()); // 不正な bool (string が入っている)
test_config.insert("key6".to_string(), "true".to_string()); // 不正な float (bool が入っている)
test_config.insert("key7".to_string(), "true".to_string()); // 不正な string (bool が入っている)
let mut schema: FxHashMap<String, String> = FxHashMap::default();
schema.insert("key1".to_string(), "string".to_string()); // key1 は文字列でなければならない
schema.insert("key2".to_string(), "int".to_string()); // key2 は整数でなければならない
schema.insert("key3".to_string(), "int".to_string()); // key3 は整数でなければならない
schema.insert("key4".to_string(), "bool".to_string()); // key4 はブール値でなければならない
schema.insert("key5".to_string(), "bool".to_string()); // key5 はブール値でなければならない
schema.insert("key6".to_string(), "float".to_string()); // key6 は浮動小数点でなければならない
schema.insert("key7".to_string(), "string".to_string()); // key7 は文字列でなければならない
let result: Result<(), String> = validate_against_schema(&test_config, &schema);
assert!(result.is_err(), "検証は失敗する必要があります");
let errors: String = result.unwrap_err();
assert!(errors.contains("Error: キー 'key1' の値 '3.14' の型が一致しません。期待される型は 'string'"));
assert!(errors.contains("Error: キー 'key2' の値 'value' の型が一致しません。期待される型は 'int'"));
assert!(errors.contains("Error: キー 'key3' の値 '3.14' の型が一致しません。期待される型は 'int'"));
assert!(errors.contains("Error: キー 'key4' の値 '123' の型が一致しません。期待される型は 'bool'"));
assert!(errors.contains("Error: キー 'key5' の値 'value' の型が一致しません。期待される型は 'bool'"));
assert!(errors.contains("Error: キー 'key6' の値 'true' の型が一致しません。期待される型は 'float'"));
assert!(errors.contains("Error: キー 'key7' の値 'true' の型が一致しません。期待される型は 'string'"));
}- 各テスト関数は特定のシナリオに対して正しく動作するかを検証します。
- テスト実行後に一時的に作成されたファイルやディレクトリは、
cleanup_test_files関数を呼び出してクリーンアップします。
テストを実行すると、各テストケースが順番に実行されます。テストが成功すると "ok" が表示され、失敗するとエラーメッセージが表示されます。例えば、以下のような出力が得られます。
running 9 tests
test test_non_existent_file ... ok
test test_parse_all_conf_files ... ok
test test_valid_conf_file ... ok
test test_value_too_long - should panic ... ok
test tests::test_load_invalid_schema ... ok
test tests::test_load_valid_schema ... ok
test tests::test_validate_against_valid_schema_with_float ... ok
test tests::test_validate_mixed_invalid_types ... ok
test tests::test_validate_with_extra_key ... ok
test result: ok. 9 passed; 0 failed; 0 ignored; 0 measured; 0 filtered out; finished in 0.01s各テストが成功すれば問題なく動作しています。
以下の手順に従って、Rustプロジェクト内でベンチマークテストを実行できます。
ベンチマークを実行するには、Rustの nightly ツールチェーンが必要です。以下のコマンドでインストールしてください。
rustup install nightly次のコマンドを使って、ベンチマークテストを実行します。
cargo +nightly benchstableチャンネル Rustのデフォルトチャンネルのまま実行できる。
または
cargo benchnightly チャンネルで実行できる。
stable チャンネルでは、安定版の機能のみが使用でき、バグ修正やセキュリティアップデートが含まれています。新機能は、まず nightly チャンネルでテストされ、その後 beta を経て stable に導入されます。
stableチャンネルは、Rustの最も安定したリリースです。これはプロダクション用途での使用が推奨されており、予期しない破壊的な変更が行われることはありません。nightlyチャンネルは、実験的な新機能や最先端の変更が含まれるため、開発中の新機能を試したり、ベンチマークのような一部の特定機能を使用したりする際に必要です。
プロジェクトディレクトリ内で nightly ツールチェーンを使用するように設定します。
rustup override set nightlyこれで、このプロジェクトでは nightly がデフォルトで使用されます。
インストールが完了したら、以下のコマンドを使用してnightlyツールチェーンが正しくインストールされたことを確認できます。
rustup showプロジェクトディレクトリ内で stable ツールチェーンを使用するように設定します。
rustup override set stablestable チャンネルに戻ります。
実行後、各ベンチマークの実行時間がナノ秒単位で表示されます。以下のような結果が表示されます。
test benchmarks::bench_empty_conf_file ... bench: 114,022.41 ns/iter (+/- 48,714.07)
test benchmarks::bench_large_conf_file ... bench: 636,778.90 ns/iter (+/- 247,165.45)
test benchmarks::bench_parse_all_conf_files ... bench: 498,996.82 ns/iter (+/- 311,588.69)
test benchmarks::bench_parse_conf_to_map ... bench: 377,210.36 ns/iter (+/- 33,725.80)
- ns/iter: 1回の処理にかかった時間(ナノ秒)。
- (+/- XXX): 標準偏差。処理時間のばらつきを示します。






